下五島・椛島のクロ釣り
年末・年始と慌しかった日々もやっと落ち着いた1月3日の昼頃、携帯電話のコールが鳴った。電話に出てみると激しい雑音とともに聞き慣れた「喜久丸」の喜一船長の声・・『松尾さん、どがんしよんね?』走行中らしく聞き取りにくいがどうやら五島からの帰りらしい。『何処に行ったと?なんの釣れたね?』と聞くと行き先は下五島の椛島らしい・・釣果を聞くとクロが尾長交じりでキロオーバーから2キロ超までそこそこ釣れているらしい。『クロのよう釣れたよ、クロ釣りなら今行かんば・・イシダイは釣れよらん!』そういって電話は切れた。

よし、それなら初釣りは五島の大型クロに決まった・・てな訳で早速メンバー集め、私と原田シケの神、そして萬屋名人と常連の川口底物師に丸田さん、佐賀から参加の「ズボラ会」の浦さん、それに久し振りに「99アングラーズ」の永田会長と田中さんで総勢8名(その後萬屋名人がインフルエンザでダウンの欠席で7名)で前回好釣の下五島椛島目指して1月9日(木)11時に臼ノ浦港を出港しました。

2時間弱で椛島に到着、夜釣りでキロオーバーのクロを5枚釣って夜明けからはイシダイ狙いで良型をぶら下げて帰る・・等と夢を見ている川口底物師を最初に椛島の3番に降ろし、次は私と原田さんで平瀬の地へ、丸田・浦両氏は平瀬へ最後に永田会長と田中さんが椎ノ木島の南側へ瀬上がりしました。

今の時期の五島は夜のうちに大型を釣らないと夜が明けたら小型のリリースサイズばかりで話にならない。
私の今日の仕掛けは竿が「ダイコーエーワン磯2号53」にリール「ダイワトーナメントX2500LB」道糸・ハリス共に4号、針は「がまかつ尾長専用4号」を使用、ちなみに夜釣りの名人原田氏は道糸8号ハリス6号以上を使っています。

さて磯に上がってみると、船長が勧める右手のポイントは北西風の正面になり釣りにならない、仕方なく風を避けて左の方の平瀬との水道を釣る事にし、原田さんと左右に分かれて釣り開始、足元に音を立てず撒き餌をばらして入れながら仕掛けを入れるが当りがない。クロが寄っていないようである、足元を探りながら移動して釣るが全くアタリ無し、暫らくすると金魚やハタンポが集まりだした。そうこうしていると水道を隔てた前の丸田さんにクロが来たらしい・・電話で確認すると1キロ半位らしい、緊張感が高まる・・が私達には当たりが出ない、前の平瀬では浦さんも交じりクロが連続ヒットしているらしい、目と鼻の先なのに何たる皮肉か・・私達には全く当りがないのである。

結局キロオーバーのイスズミがお互いに1枚ずつ釣れただけで夜が明けてしまった、その後は僅かな可能性に掛けて奥の院や椎ノ木島、中ノ小島等に上がったもののリリースサイズが当るだけで1時の納竿となってしまいました。
今回の竿頭は平瀬で1.8キロを筆頭にキロ半クラスを5枚釣った浦さんで次が椎ノ木島の田中さんキロ半クラス3枚、平瀬の丸田さんは1.6キロを1枚、私を含めた後の4人は今回は残念ながら・・・でした。

参考までに鷹ノ巣の地に転戦した川口イシダイ師には11時過ぎ頃強烈な当りがあったそうですが残念ながらすっぽ抜け・・イシダイの刺身を食べ損ないました。チャンチャン!!


〈渡船〉小佐々町 喜久丸(喜久屋) 0956−68−2011

椛島「中ノ小島のハナレ」




椛島「椎ノ木島」の南




田中さんと1.6キロのクロ




丸田さんと1.6キロのクロ