中五島・串島「野崎」のイシダイ釣り
そろそろイシダイを上げたい・・いや上げないといけない。9月の11日と28日の五島釣行は、私としてはイシダイよりもアラ釣りにややウェイトを於いた釣りでした。それと言うのも例年、この時期は何処の磯も小型のイシガキダイが多く活発に餌を取られ、なかなかイシダイが当らないのが現状でした。
しかし、28日の釣行時に原田シケの神が佐尾の「ツルセド」で3キロ近いイシダイを水面まで浮かせたのが、良い刺激になりました。その後、10月に入り私が会議で出席できなかった10日の中五島釣行で原田・楠本組が祝言島の「鏡瀬」で5枚、また萬屋さんが青方の「カノ瀬」で1枚、全てキロオーバーの立派なイシガキダイを釣ってきました。
よし、イシガキダイの刺身釣りとあわよくばイシダイの3キロ超を・・てな訳で10月13日の夜出しの予約を臼ノ浦の「喜久屋」へ入れました。

今回の釣行は私と原田さんと楠本君、それに川口さんが奥さんと夫婦釣り、あと上物組を乗せて予定どうり夜の10時過ぎに臼ノ浦を出港、今日は北東の風ながら波高1.0メートルと凪状態の五島灘を高速で突っ走り1時間半後には船長お気に入りの滝ヶ原瀬戸中間付近に上物夜釣り組みを瀬上げして、私と原田タッチャンは今日は夜釣りなし、船に残って船長と軽く酒でも飲んで船室で熟睡。
翌朝は未だ薄暗い5時に目を覚まし上物組みの回収、先に川口夫婦のところに行くと奥さんが大はしゃぎ・・なんとイサキが入れ食いして40枚ほどの釣果、40cm近い大型も混じっているから驚きです。今度は反対側の楠本君、こっちはイサキはアタリ無し、3キロ近いイスズミが1枚とハマフエの小型が数匹当ったのみ・・「天国と地獄・月とすっぽん」の見本である。

さあいよいよイシダイ釣り、今日も祭日で釣り人も多く有名ポイントは無理かな・・と思いつつとりあえず有福島を平瀬の方に回って串島へ向かいながら空きポイントを探す事にしました。案の定「有福の平瀬」には2人ほど乗っている、よし串島へ行って未だ1度も上がった事がない野崎に様子見で3人で上がる事にする。
磯の状況が分からないのでとりあえず2手に別れワンド側の低い方に原田さんが・・そして先端側の広い方に私と楠本ちゃんで瀬上がり、しかし上がってみると広い磯で隣にも歩行移動が可能なポイントでした。

ここは水深も結構ありそうなので仕掛けは久し振りに竿が「がまかつがま石バーサス4.8M」リールは「シマノタナトル石鯛3000GT」道糸「サンラインシグロン石鯛20号」ワイヤーは瀬ズレ・ハリス共に37番を使用、さて針ですが今回は「オーナーカット石鯛の16号」を使用(イシガキダイにはこの針が掛かりが良いようです)、真空オモリ15号の宙釣り仕掛けです。

さて、今日は干潮が午前8時40分で現在、足元は汐が動かず竿3本先辺りを下げの反転流らしい汐が右の方にゆっくり動いています。その時、早くも原田シケの神に一枚来たようで大声で叫んでいます。どうせ小型のイシガキだろうと思っていると案の定1キロ超のイシガキダイ。ホッと一安心して釣りにかかる。撒き餌は潮が止まってから入れるとし、ガゼの2個掛けで先の潮目を狙って第1投を入れる、すると即当りが・・ゆっくり食い込ませると一気に竿に乗ってきた。気合一発、合せを入れると一瞬の手ごたえとともにすっぽ抜け・・なんで、と思い糸を巻き取ると軽い、仕掛けが切れている。良く調べてみると瀬ズレワイヤーの1mほど上から切れている、仕掛けを作り直し海底を探ってみると右手前方20カウント辺りにシズミがあるらしく瀬掛りする、これでやられたか・・残念。

しかしそれからもイシガキの当りが続く、先ず私が1枚そして楠本ちゃんが立て続けに2枚上げて汐止まり。ここで撒き餌のウニガラを半分とマルキューの「デカバン」を2本足元に入れる。残りは釣りながら細かくしてパラパラと撒くことにしてここで暫らく磯を休める。3人でラーメンを食べてから上潮を狙う、ここは上げが本命潮と思うがなぜか潮が足元に入ってこない。散々粘ったが足元を諦め下げ汐時と同じ沖目に投げて私と楠本ちゃん共に1枚ずつ追加して本日の納竿、結局ここではイシガキダイが全部で6枚、川口さんは鏡瀬でイシガキ2枚の釣果でした。

〈渡船〉小佐々町 喜久丸(喜久屋) 0956−68−2011

串島「野崎」の
イシダイ釣り




楠本君の
手持ちスタイル




奥のポイントの原田氏
(シケの神)




1.5〜1Kのイシガキダイ