チヌ釣り仕掛け

基本仕掛け @の仕掛けは半遊動仕掛けでチヌ釣りの基本仕掛けとして数年前まではあらゆるフィールド、いろんな条件下で使用されていました。
現在でも十分通用する仕掛けで、水中ウキの作用により水深のある釣場、逆風や強風、二枚潮まで対応でき、アタリも分かりやすくビギナーからベテランまで使用可能な仕掛けです。
沖の深場をダイレクトに攻めるには最適な仕掛けといえます。
しかし、欠点としては仕掛けがなじむ迄に時間がかかることと縦の探りに対応できません。
Aの全遊動仕掛けは、現在私が使用している仕掛けです。
仕掛けの特長は「簡単全遊動仕掛け」のページで詳しく説明しておりますが撒餌に近い速度で刺し餌が沈むため仕掛け投入時点(水面下)から喰わせる態勢に入れ、流れに沿って縦横の探りが可能です。
また、撒餌と同調しやすいためチヌに警戒心を与えず一気に喰い込んで来ます。更にウキの入りがワンテンポ遅れてきますので早アワセが防げバラシがぐっと減ります。
Bの全遊動沈め釣りは最後の手段的仕掛けで強風・逆風・二枚潮などAの仕掛けで太刀打ちできない時の仕掛けです。佐世保の釣り場は早春には北に向かう上げ潮と大陸からの季節風(北西の風)により頻繁に二枚潮が発生しますが、そんな時に最適の仕掛けです。右脇に竿を抱え左手で軽く道糸を持って潮の動きに合わせてパラパラと糸を送っていると突然シュッと道糸が走り糸を止めると同時にチヌが一気に竿に乗ってきます。
この感触をぜひ味わってください。
全遊動釣り場攻略法 仕掛図Aの全遊動仕掛けでの釣り方の一例です
釣り場は図の通りでポイントはBのハナとCのワンドの二箇所、水深は足元で約5mと沖の沈み周りが約10mです。
今日は4月の初旬、下り中汐の3日目で満潮が10時です。目的はチヌ釣りと決まっているので、撒餌はオキアミ2角と集魚剤は低比重の物を1袋、それにまとまりを良くする為に遠投タイプのものを半袋(残りの半分は釣り場での微調整用)を既に釣具店で混ぜてすぐ撒ける状態で持ってきています。今日は一人の釣行なので慌てる事はないのですが、2人以上で同じ釣り場に入る場合は他の人より先に自分の釣り座の足元に撒餌を打つこと(図の場合釣り座がBのハナの場合はBの位置、CのワンドならCの位置)そして他の人より先に仕掛を入れてください。足元の張り根にチヌが付いている場合すぐに喰って来ます。のんびりしてると後で悔しい思いをしますよ・・。
さて、仕掛も終わりBの釣り座から釣り始めます、Bに撒餌を打って張り根の際を流してみてください。さっきも言った通りチヌがいた場合はすぐに喰ってくるでしょう。30分ほど粘ってもチヌのアタリがない場合は本流筋のAに2〜3杯撒餌を打ってからCのワンドを探ってみます。Cに撒餌を打ってから張り根の際を暫く探ってみます。それでもアタリがない場合は、いよいよ上げ本流の攻略にかかります。
先ず撒餌を打っておいたBの釣り座から今度は海に向かって左手の張り根の際を流します。さっきの撒餌で沖の沈みAからチヌが移動してきていたらすぐにアタリが来ます。今日は近くにチヌがいない様で、竿出しから1時間半経ってもまだ1枚もチヌが当たってきません。
上げの止まり迄あと約3時間、本流に撒餌を打って遥か沖のチヌを集めることにします。釣り座はA、撒餌は@に打ち仕掛はAの沈み迄を繰り返し流しています。
撒餌が効いて沖からAの沈み迄チヌが来るのに約1時間から1時間半くらいと見てヒットチャンスは8時から汐止まりの10時までです。午前8時20分・・愛用のウキ(釣研円錐EX)のオレンジが沈みの手前でフッと海中に消える、ゆっくりと糸ふけを取りながら軽く竿に乗ったところでアワセを入れる。
ドーンと重量感が竿を伝ってきた、結構良型のようで本流の中を左手沖に向かって走ってゆく・・・。
私のチヌ釣はこんな感じですが参考になりましかどうか?

このシュミレーションは片島の「西のハナ」とは違います、お間違いのないように・・